南米といえば・・・広大な土地。牧畜。パンパス。アンデス山脈。 ブェノスアイレスといえばタンゴの発祥の地。 タンゴの名曲にもある「カミニート」通り。 非嫡出子として生まれ、女優からペロン元大統領の妻になり、若くして亡くなった「エヴィータ」の墓所。 蛇行、デルタ、三角州・・・と聞くと、地理の授業を思い出すが、ラプラタ川は、向こう岸が見えないくらい川幅が広い。
ずっと以前、日本が貧しかった時代、大勢の移民が苦労して開墾し、そしていま、その子孫たちが今度は出稼ぎ労働者として日本の工業生産の下支えをしている。
その中でもアルゼンチンは・えーっと・・・ラプラタ川。♪コンドルは飛んでいる。
『母をたずねて三千里』のマルコ少年がたどりついた地。
わたしの南米イメージは、そんな程度しかない。
正直、正確な位置も・・・・・
← ここでした。
夕方のブェノスアイレスに降り立ったのは日本出発から26時間後。
機の窓から、蛇行するラプラタ川と緑豊かな大地が見える。
遠い! やっとついた!
アルゼンチンは、山地が少なく、砂漠もない。
鉱石・石油など天然資源に恵まれ、農業・牧畜・漁業も、食料もほとんど自給自足でき、余剰を輸出できるほど豊かだという。
それでどうして経済が破綻するの?と不思議なのだが、それだけおっとりしているということだろうか。
街を見ても、たしかに車のあいだを縫って新聞売りや窓拭きの姿は見かけるが、それほど切実な貧しさは感じられない。
と言っても、現地ガイドの案内でバスで回っただけだから、表面しかわからないが。
でも、想像していたより、広くて美しい町だった。

海が近い、坂が多い、道が広い。市中心部は、歴史を感じさせる建物がならび、ショッピング街は賑わっている。
ちょうどあちこちの店で夏物バーゲンをやっていたが、色合いやデザインが洗練されていて、しかも、かなりお安い。
住人のほとんどが、スペイン、イタリア系。さらに、いろんな血がまざりあっているせいか、女性たちはスタイルがいい。
街を行く人たちも、(高価なブランド品ではなく)お洒落を楽しんでいる感じ。
← こんなものを見つけた
いまだ、ゲバラの人気は高いのか。
Tシャツを着ている人も見かけたが・・・ただのファッションかな?
*タンゴ・タンゴ*
ということで、老舗のライブハウスにむかったのは午後10時。

ドアをあけてすぐに舞台。それを取り囲むように5.60ほどのテーブル。
吹き抜けの二階には、手すりにそって椅子が50席ほど。
1,2階とも、ぎっしり満員。
バンドがならぶ。その前の、畳4畳ほどの舞台を2組、3組のダンサーがところ狭しと踊る、踊る。

タンゴのダンスは、独特のリズム、情熱的で、扇情的で、しかも、哀愁を帯びて・・・というイメージだが、まあ、あの足使い!
一瞬でもテンポが狂ったら相手の脛や急所を蹴飛ばすのではないかとハラハラするような、激しさと速さ!

民族衣装を着た楽団によるフォルクローレ。
「コンドルは飛んでいる」は、観客も手拍子。
いやあ、鳥肌ものだった。

安岡力也ふうの男性シンガー。ソロのダンス。と、休むまもなくショーは続く。
やがて、晩年の淡谷のり子を髣髴させるような老歌手が登場。
どうやら、地元では大人気(日本でも有名)のベテラン歌手らしい。
若者に手をひかれようやく歩いているような老婆だが、演奏がはじまったとたん、すっと背筋がのび、情感豊かに人生を歌いあげた。
歌詞はわからなくても伝わるものがあり、大感動。
ライブ終了は午後12時を回っていた。
いやあ、満足満足。アルゼンチンの夜を堪能しました。
*カミニート*
ここは漁師町。家の壁をペンキで塗るとき、残り物を使ったため、という説と、
この町出身の国民的画家キンケラ・マルティンの足跡をしたって集まった画家や芸術家が、彼の色使いまねて、という説があるが、
ともかく、ここまでは赤、ここからは緑、窓枠は黄色・・と、まるでおもちゃのようにカラフルな家が立ち並ぶ一画。
ちなみにカミニートは小道という意味。

ねこも、絵の一部に
丸く抜いたところに顔を出す。こういうのって、日本だけじゃないんだ。
これで写真をとると1ドル
*エヴィータ*

いまでも、墓に花が絶えたことがないという。

エヴィータのおかげか、意匠をこらした墓が並んでいるせいか、墓所が観光地になっている。
アルゼンチンでは、こういう立派な石造りの墓を建て、棺を埋葬する。
中はかなり深く、たてに積み重ねるようになっているらしい。
こんなに熱くて湿気の多いところで、棺の中身はどうなるの?
棺の内側は、金属の箱になっているそうだ。
防腐剤で処理した遺体は、金属と木、二重の棺の中で、ミイラというか枯れ木のようになっていくらしい。
*ラプラタ川*
満々と湛えた水は、上流の土砂を少しずつ運び、下流域に豊かな地味をもたらしている。
小さな島々のあいだをつなぐ水路を船で遊覧する。

ここに暮らす人もいれば別荘にしている人もいるらしい。夏休みをのんびりと家族で過ごす光景を、あちこちで見かけた。
一区画、家と船着場こみで200万円〜。
いかがですか? 世俗の垢を落とし、リフレッシュするには最適でっせ。
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