普通、海外旅行は、香港、シンガポールや、グァム、ハワイあたりから始まるだろう。
驚いたのは、前回きたときも、こりゃ、都市計画のやりたい放題だわ。と思ったが、今回はさらに、市中心部のあちこちでビルの建設ラッシュ。
ここらが初級とすれば、フランス、イタリア、スイスやイギリス、あるいはアメリカ西海岸、若い方だったらプーケットあたりが中級クラスであろうか。
それらをこなしたうえで、では、どこへ行こう。エジプトかトルコ、アフリカもいいらしい。イグアスの滝も。。。と、いうのが順序というものだろう。
わたしの海外旅行も、ずっと前、娘たちと香港に行ったのが最初。
そのあと、バリ島やシンガポール。
友人とはイタリアに行った。もちろん、どれも格安ツアー。
受験など家庭の都合や、お財布と相談しながら、数年に一度がやっと。
それが、いきなり、南アフリカだ、ドバイだ、南米だ・・・
しかも、今回は一ヶ月に二度の海外旅行。
しかもしかも、一年半足らずのあいだに二度もドバイに行くことになるなんて。
いったい、どうなっちゃったの? でもまあ、こんなこと、一生で二度とないだろうと思いながらの旅行であった。
成田を朝出発、とちゅう、タイのバンコクを経由してドバイにむかう。
ほぼ16時間。のはずが、乗り換え便が遅れて、一日がかりになってしまった。
一日中、乗って、食べて、寝て、乗り換えて、また食べて、寝て・・・
ようやく、夜遅く、ドバイ空港に降り立った。
窓の外を見て、あれ?と思った。
地面がぬれている。なんと、雨!
その日はホテルへ直行して寝るだけだったのだが、雨は翌朝まで降り続いていた。
砂漠の植物は、ほんのわずかな水分で育つ。去年は一度ふったので、砂漠の緑が増えました。という地域なのだ。
今年はさぞかし青々と茂るのではないだろうか。
濡れた路面を走ることになれてないドバイ人。翌日、観光に行く道すがら、あちこちで事故車を見かけた。
異常気象はそれだけではない。
10月から3月までのドバイは、それほど暑くない夏。
初夏の陽気のはずだったが、むしろ肌寒かった。
二日目の夜は、ホテルのビーチサイドに特設された会場でのウェルカムディナー。
ディナーだから、それなりの服装をしなければならない。
しかし、スーツケースの中には夏物しか入ってない。
薄物の服の上に、薄物のカーディガンを羽織っても、とうてい厚着にはならない。
海からの風がびゅんびゅん吹いてくる。
主催者は、ずいぶん前から企画し準備しただろうに、異常な寒さまでは計算外だったろう。
準備してくださった方には気の毒だが、寒い、寒い。
急遽支給されたブランケットにくるまってのディナーとなった。
お洒落した女性も、スーツでびしっときめこんだ男性も、白いブランケットをすっぽりかぶり、まるで謎の宗教集団(笑)
翌日から、男性は仕事。女性は観光。
しかし、観光の内容は前回来たときとほぼ同じ内容。砂漠ドライブとショッピング。
どうやら、ドバイ観光のバリエーションは、それほど多くはないらしい。
砂漠は以前行ったし、ブランドショッピングをする資金はない。
というより、わたしは前夜の寒さで風邪をひいてしまった。
一人ホテルに残って、うとうと昼寝。
宿泊したホテルは、ショッピングモールや水路、遊戯広場を囲むようにして、いくつかのホテルが建っている、ちょうどディズニーシーのようなところ。
部屋で休んでいると、窓の外から小鳥のさえずりが、遠くからは子どもの歓声が聞こえてくる。
まことに贅沢な一日を過ごした。
部屋のなかも
バスルームも
ロビーの床もアラビックデザイン
天井には必ず、メッカの方向を示すマークが張ってある。
というわけで、新しい発見、報告はない。スイマセン
*安全と空港*
来年あたり、アラビックデザインの、奇抜な、らぶほ?とおもうような(失礼)ビルが、街中にニョキニョキ、ニョキニョキ建っているんだろうな。
石油資源のあとをみすえて、観光に力を入れているらしいが、投資にみあう収益計算ができているのだろうかと心配になってしまうが(こりゃまた失礼いたしましたっ)、でも、面白い国だ。

観光に力を入れるということは、安全が第一、ということで空港のセキュリティチェックは、なかなか厳しいものがあった。
普通、通関のところで手荷物はレントゲン、人間は金属探知機のゲートを通るが、ドバイ空港ではさらに、搭乗ゲートのところで、もう一回レントゲン&金属探知機が待ち構えている。
二度目のほうが精度が高いらしく、わたしもあらかじめ腕時計などはカゴに入れてレントゲンのほうにまわしたのだが、b、b、b―!
靴を脱いで、ようやく通過できた。
ベンチにすわってみていると、つぎつぎ、b、b、b―!
前の人を見ていればわかりそうなものなのに、どの人も、係員に言われてから、おもむろに腕時計をはずしベルトをはずし、それでもb、b、b―!
首をひねりながら、ポケットをさぐり、靴を脱ぎ・・・
身ぐるみはいで、それでも鳴るときは、すぐそばにあるボックスに入るよううながされる。
女性には女性係官が、男性には男性係官が、チェックをする。
ようやく通過できると、みな、一様にほっとする。その表情がなかなか面白い。
なんだか『注文の多い料理店』を連想してしまった。
お金があるところは、安全で快適。
でも、安全を守るためには、これだけの不便さをしのがなければならない。
そして、快適さを支えるのは、ドバイ居住の外国人や、貧しい地域からの出稼ぎ労働者たち。
空港には、山のような荷物を持ったインド・パキスタン・カシミール系と思われる人たちを大勢見かけた。
中には、そんな雑な梱包でだいじょうぶ?というようなものも。
きっと一年とか二年、いわゆる3Kの仕事をした稼ぎで電化製品などを買って故郷に帰るのだろう。
出国ゲートの柵のむこうには、仲間が、これまた大勢で見送りにきている。
きっと、おれの兄弟や従兄弟たちによろしくな、ばあちゃんに薬をわたすのを忘れないでくれよ、などと言っているのだろう。
なんだか、ジンとくるシーンではあった。
旅客も多国籍だが、ホテルでも、空港のポーターも売店の店員も入国審査官も、肌の色、顔立ち、ほんとにさまざまだ。
インド・パキスタン系の人。ヨーロッパに近いから中央・東ヨーロッパ系の顔。アフリカ系の人。中国系の顔。多種多様な顔立ちの人々が働いている。
人口の八割は他国人、純粋のドバイ人はこんなところにいないのだからね。
やっぱり、なんだか面白い国だ。
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