パリを満喫



パリ三日目 <7月16日>

午前中、デパート「ラファイエット」へ行く。

    

中央吹き抜けのドーム。ぐるりに店がある。

オペラ座近くには、ラファイエット。パリ三越。プランタン。と有名デパートが三軒並んでいる。
いずれもブランド店が入っていて、パックツアーだと必ずコースに組み込まれているらしい。
ブランドものにまったく興味がない(興味を持ちたくても、先立つものがない)わたしたちは、洋品売り場を素通りして食料品売り場へ。
お土産の菓子と、昼食や飲み物などを調達する。
日本人パティシエ Sadaharu Aokiの店でケーキを三つ購入。
おいしそう!

    

ホテル近くの表通りに、前を通るたび、気になったパッサージュ(路地の商店街)があった。
のぞいてみると、骨董屋的土産物屋やベビー服屋、玩具屋、ケーキショップなどがあった。
右の、暗っぽいところは、蝋人形館の出口だった。

角を曲がったところに、こんなショーケースが。映画グッズ店なのか?
見にくいかもしれないが、「東京物語」のポスター。
               ↓
    

小津人気は、いまだ衰えてないらしい。ひょっとして本家の日本でより有名かも。

お昼すぎにオランダからやってくる二女をホテルロビーで待つ。
予定よりやや遅れて、二女と孫、到着。
部屋で昼食を食べ、昼寝からさめた孫の機嫌を見計らって、外へ出る。
地下鉄でオランジュリー美術館へ。

    

モネの睡蓮が、四方の壁ぐるりに飾られている。真ん中の椅子にすわると、睡蓮に囲まれる。
地下は、セザンヌやユトリロなど近代絵画が少し。 あまり広くなくて、ほどよい分量。
美術館って疲れるんだよね。

コンコルド広場わきのカフェ・マキシムで、タルトポム(リンゴパイ)とクレープでお茶。
まだ、日は長い。どこに行こう。
いかにもパリってところ。
じゃあ、モンマルトルの丘は。
と、また地下鉄に乗る。
   ↓ レトロな地下鉄駅入り口
    

パリの地下鉄は、乗車券を改札に通し、遊園地にあるような回転レバーをぐいっと回して入る。
電車のドアは、自分であける。ベビーカーでそのまま乗れるし、だれかしら、孫の相手をしてくれる。
どこへ行っても、小さな子にはだれもが優しく微笑みかけてくれる。
孫がいると、さっさと歩けないということもあるが、孫がいるからこそ親善交流もできる。

地下鉄をおりたところで、激しい土砂降り。
駅前の教会でしばし雨宿り。雨が小止みになったところで、サクレクール寺院をめざして坂をのぼっていく。
モンマルトル生まれが、ほんとうのパリっ子なのだそうだ。神田浅草みたいな感じかな。
それにしても、すごい急な坂だ。土産物屋の向こう側に、高級そうなアパルトマンが並んでいる。
見上げただけで息がきれそうな階段と並んで走るケーブルカーに乗る。

    

    

丘の頂上に、白くそびえたつサクレクール寺院。この白さは、石特有、天然の白さらしい。
寺院の前にも長い石段。孫は、階段の上り下りが面白いらしく、フン♪ フン♪ と掛け声をかけながら登っていく。
石段から寺院入り口あたり、観光客がいっぱい。ここでも、女の子がキャピキャピと写真を撮りあったりして元気だ。
さすがに、会堂の中に入ると荘厳な雰囲気で、声も静かになるが、一歩出ると、またキャピキャピ。
地べた座りしているギャルたちが孫を見て「きゃー、この子、かわいくね」という口調でしゃべっている。
「写真とっていいっすかぁ」という感じで、断りながら、孫の写真を撮っていた。
なんか、おかしいなあ。英語らしかったけど、どこの国のギャルだろう。
うちに帰って、お母さんに
「なんとかって丘のてっぺんにいったらさぁ、チャイナだかジャパンだかわかんないけど、ちっこい子がいたんだ。
ね、これ見て。可愛くね」
なんて言いながらデジカメを見せるのだろうか。


雨はあがったが、まだ空は曇っている。石段の上り下りだけで疲れた。
タクシーを拾おうと、坂を下り、表通りまで歩く。
丘のてっぺんに聖堂。その回りにお土産屋や食べ物屋が続く。
さらに坂をおりると、そこはピカピカのネオンが輝く繁華街、というより、これはあきらかに歓楽街だ。
浅草浅草寺のそばに吉原があるのといっしょ? 
信心のあとは精進落とし。どこでも、聖と俗はセットなんだなあ。
タクシーは、一方通行の道を進んでから、ぐるっとUターンする。
あ! 赤い風車! ムーラン・ルージュ! 
へえ、ここにあるんだ。入り口にいっぱい人が並んでた。ここもオプショナルツアーであるんだよね。
ちょっと見てみたいね。フレンチ・カンカン♪


ホテルにもどり、夕食はどうしよう。もう少しまともなフレンチが食べたい。
昼間、下見をしておいたガイドブックにのっていた店に電話をかける。
「イングリッシュ、OK? リザベーション、プリーズ。3パーソンズ&1ベイビー。15ミニッツレイター」
これで通じた。

    

オ・プチ・リッシュ。検索でみつけた店のHPから、画像を拝借。

    

   ↑
前菜にウサギのテリーヌとサラダ。
メインディッシュは、ツナのステーキ。ビーフのタルタル。タラと野菜の蒸し煮をそれぞれオーダーし、
互いに、どれどれ、と味見する。
孫がぐずりだしたので、デザートなしで終わりにする。
ガイドブックの中級クラスレストラン欄に載っていただけあって、リーズナブルな値段で(たしか、三人分で70ユーロほど)美味しかった!
ああ、満足満足。



パリ四日目 <7月17日>

少し寝坊し、ゆっくりと出かける。
地下鉄で、シテ島に行く。なにやら行列ができている。サント・シャペルというふるい教会。

    

ガイドブックによると、ステンドグラスが美しいらしいが、それにしてもちっとも進まない。
いい加減飽きてきたが、ここまできたからには、と、じりじりと進む。
セキュリティチェックが厳しくて、それで行列が進まなかったのだ。ベビーカーのカゴの中まで調べる。
ルーブルでも、こんなに厳しいチェックしてなかった。いったい、どんな教会なのだろう。
と、中に入ると、会堂のなかはがらんどう。
へえ。たしかに、ステンドグラスはきれいだけど・・・あんなに並んで、一人7ユーロもはらって、これだけ???
あれ? こっちに階段があるよ。せまい螺旋階段をグネグネと登っていく。
あーーーー!!! すごい! 細長い建物の両端にバラ窓。両側の窓には、聖人の物語を描いたステンドグラス。
本堂(というのか?)は二階だったんだね。

     

美しい。きっと、一日の光のむきによって、それぞれ異なった美しさ、荘厳さがあるのだろう。
壁にはりつくようにおかれた椅子に、みんな、じっと座って、上を見上げている。厳かで、暖かい空気に包まれる。
並んで、入場料払って、入った甲斐があった(ああ、われながら俗っぽい)

シテ島中央にあるノートルダム寺院。

    

史実や物語などで、なじみのある寺院だ。
広場にはすでに長い行列ができている。娘たちが孫を遊ばせているあいだに、列に並ぶ。
こんどの列はどんどん進んでいく。あわてて、娘たちを呼ぶ。
列の進みが速いわけだ。ここでは、セキュリティチェックもほとんどないし、入場料も不要。
人がどんどん入っていくが、中が広いので、いくらでも入れる。
外見もゴシック建築特有の尖塔や奇妙な彫像がニョキニョキと建っているが、会堂の中も、
ゴテゴテとデコラティブな彫り物が壁いっぱいにほどこされている。
宗教的内容だし、石素材だから、色彩の華やかさはないが、デコラティブなことは変わりない。
やっぱり、日本人には向かないなあ・・・あ、でも、日光東照宮は派手だったか・・・
などと考えていると、司祭の祈りが始まり、抑揚をつけた祭文が会堂のなかにエコーする。
孫は、祈りを子守唄にベビーカーの中で寝てしまった。いい子だ。

ここでデジカメの電池が切れたため、以下は映像なし。スイマセン。想像してください。

外へ出る。そろそろお昼すぎた。どこへ行こう。
サン・ジェルマン・デ・プレが、地下鉄で4駅と近い。一度行ってみたい。
なにがあるの?
ヘミングウェイやサルトルやボーボワールが愛したという、由緒あるカフェ・ドゥ・マゴ。
ああ、ドゥ・マゴ賞の店ね。渋谷にもあるけどね。

地下鉄駅を出てすぐにカフェ・ドゥ・マゴはあった。
外のテーブル席で食べたかったが、孫が寝ているので室内に入る。
中央の柱の上方に、ロゴマークにもなっている中国?っぽい不思議な人物像が4体、くっついている。
おお、あれだ。キョロキョロとおのぼりさんをやってしまう。
サンドイッチやオムレツ、ドリンクをオーダーする。
黒い蝶ネクタイ黒チョッキという、いかにも、それらしいギャルソンがサーブしてくれるし、
食べ終わったころを見計らって、黒いエプロンのお姉さんがケーキをのせたトレイを持って、デザートにいかが?とにっこり微笑みかける。
エクレアとアプリコットケーキを注文。美味でした!
ちなみに、地下にもトイレと電話を管理するきれいなお姉さんがいて、トイレがきれいだった。
きのうのマキシムやプチ・リシュにしても、ドゥ・マゴにしても、この後で行ったオランダのレストランや列車の乗務員にしても、
みな、誇りを持っている仕事をしている。プロのサービスという感じがして気持ちがよかった。


ドゥ・マゴのあと、ぶらぶらとウィンドウショッピングを楽しむ。
表通りはブランド店がならぶが、小路にはいると、小洒落たデザイナーショップや小物屋、靴屋、洋品店、雑貨屋が並んでいる。
あ、これ、かわいい。わ、おしゃれだね。
青山みたいな雰囲気だね。
はい。ブランドは素通りして、雑貨屋で、ちいさな小物を買いました。

もうそろそろ、パンもチーズもハムも飽きた。汁気のあるものが食べたいね。
じゃ、ラーメン!ということで、ガイドブックにのっている「北海道」へ。
ここは日本で修業したベトナム人がやっているラーメン屋。ああ、ややこし。
チャーシュー麺も、野菜ラーメンも、中華飯も美味でした。ハオチー。
ここで、衛星版の日本の新聞を購入。中越地方で地震があったらしいということは聞いていたが、あらためて紙面で確認した。






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