オランダは雨の多い地域だが、この日はめずらしく快晴。
アパートの窓から下をみおろした三女
「わあ、都会だ」
「えー!? パリのほうがずっと都会でしょう」
パリは建物保存の規制で、高いビルが建てられない。大きな看板も付けられない。
どっちを見ても、ちょっとくすんだ石造りのフランス窓の、同じ高さのビルがならぶパリと比べると、
ロッテルダムは爆撃で街が破壊されたおかげ(?)で、近代ビルがニョキニョキと林立しているし、道もきれいに整備されている。
たしかに、都会的である。
路面電車に乗って、古い風車が残るキンデルダイク行きの乗船場にむかう。
天気がいいので上のデッキに座る。
飲み物や軽食を取りながら、下流にむかって約一時間の船旅である。
左右の川岸に、こんな建物や、こんな洒落た家が見える。
風景を楽しむうち、船着場につく。
世界遺産、キンデルダイク。
まっすぐな一本道が一キロほどのびている。歩くほどに、だんだん風車が近づいてくる。
のどかだ。
風がないので風車が動かないのが、ちょっと残念だが、どっちをむいても絵になる風景がひろがっている。
一軒、内部を公開展示している。入場料 一人3ユーロ。
中は三階だて。
狭くて急な階段で区切られて、それぞれの階に、これまたコンパクトなベッドが作りつけられている。
のどかに見えるが、風車は水をくみあげるためのものだという。
ところで、くみあげた水はどこへいくんだ? 川に流される? 日本語の説明書を買って読んだが、いまいち、わからない・・・
なんにせよ、Netherland 国全体が低地だということが、タリスの車窓からみても、よくわかるし
長い間、水との戦いが続いていたのだろう。
キンデルダイク半日の旅に行った以外は、買い物にいったり、掃除したり、あとはごろごろと過ごす。
パリに戻るため(往復チケットなので、同じ空港を使わなければならない)、
ロッテルダム 10:54発のタリスに乗車。今度は一等車。
座席シートも上等だし、飛行機みたいに、ドリンクや昼食のサービスがある。
↓ 飛行機と違うのは、全部、冷たいこと。
さらに、パリ到着時のタクシー手配もたのめる。
二女に、タクシー乗り場に行くより予約した方がいいと教えられていた。
さっそく、予約を頼む。
通路の向こうに、若夫婦がすわった。
いま、ロッテルダム駅で手を振って別れた孫と同じくらいの坊やを連れている。
坊やは、あちこち興味津々でよちよち歩いたり、ほかのお客に遊んでもらったりしていたが、
そのうち眠くなってきたらしく、すこしぐずりだした。
食事についていた白い紙ナプキンでツルを折り、ヒラヒラと羽ばたかせて子どもの気を引きながら
お母さんにわたすと、お母さんは
「オー! ビューティフル!」 にっこり。
さっそく、坊やを抱き寄せると、顔の前で折り鶴を、ヒューン、ヒラヒラ〜
あやしているうち、坊やはこっくりこっくり、スヤスヤ zzz
パリでおりるとき、お母さんは、わざわざ「さっきはありがとう」と声をかけてくれた。
「ユーアー ウェルカム ハブ ア ナイスデイ!」
「ユーツー!」
小さな親善外交。
パリ北駅、到着。
乗客のほとんどはおおきな荷物がある。駅員が手伝ってくれるが、それでも、降車に手間取る。
タクシー予約と書かれたカウンターに行くと、運転手がおおぜい待機している。予約の半券を見せ、運転手の案内する方へついていく。
地下に、予約タクシー専用の駐車場があり、スムーズに乗車できた。
なるほど。流しのタクシーを待つより、便利だ。
シャルル・ド・ゴール空港まで、一時間弱。約50ユーロ。
航空券を見て、搭乗デッキに一番近いところにつけてくれた。
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