旅の支度



旅立つ前に準備が必要。あれこれ想像しながら荷物をまとめるのも、楽しい作業だ。
特に、南アフリカはふだん馴染みの薄い土地だ。
事前の学習をしておいたほうがいい。


南アフリカの歴史 

17世紀は、スペイン・オランダ・イギリスなどの大航海時代だ。
バスコ・ダ・ガマ。マルコ・ポーロ。東インド会社。。。。ずっと昔、歴史で習った言葉を思い出す。
南アフリカには、オランダ人がまず入植した。彼らを、農民という意味のボーア人、と言う。
以後、フランス・ドイツからも移民が続き、 オランダ語を主流とするアフリカーナー社会を形成した。
ケープタウンがイギリス領になるとアフリカーナーたちは内陸へ入っていく。
19世紀末、アフリカーナーたちが金とダイヤモンドの鉱山を発見したことから、ゴールドラッシュが始まり、
イギリスとのあいだで利権を争ってボーア戦争が勃発。
1910年、勝利したイギリスがアフリカーナーの自治区域も統合し、イギリス領の南アフリカ連邦が誕生。
1948年、アパルトヘイト体制(人種隔離政策)が築かれた。
国際社会からの非難を浴び、1961年にイギリス領から脱退しても、アパルトヘイトを廃止することはなかった。
(それほどに、旨味があったということだろう)
1989年、ようやくアパルトヘイトを廃止。
1990年、アフリカ民族会議元議長のネルソン・マンデラを、翌年、全政治犯を釈放。
1994年、ネルソン・マンデラが大統領に就任した。

つまり、つい10年前まで、形として目に見える人種差別が行なわれていた国なのだ。
国際社会からの孤立を取り戻そうと、いま、観光に力を入れ、アピールをはじめている。
しかし、治安の悪さが問題だ。
アパルトヘイトがなくなっても、職と教育を充実させなければ、問題の解決は遠いと思われる。


旅の支度 

航空機

2003年現在、日本から南アフリカへの直行便はない。
わたしたちは成田から香港トランジットでキャセイパシフィックを利用した。
行きが19時間半。
帰りは18時間。ずっと飛行機の中だ。
成田から香港までが約3時間。これは日本人スチュワーデスも乗務しているし
放送も英語・日本語・中国語でされる。
しかし、香港・ヨハネスバーグ間の十数時間は日本語は通じない。
ただ、この便は寝て食べるだけの時間だ。
乗ってすぐ食事、終わるとトイレタイム。
その時間が過ぎると途端に窓を閉め、室内の照明が落とされる。
もう寝るしかない。とっとと寝て体調を調節するべし。
トイレタイムはみなが集中するので、女性は、座席で化粧を落し、ローションで拭うと良い。

通貨



南アフリカの通貨はランド
100ランド・50ランド・20ランド・10ランド・5ランド、同じ大きさだが、それぞれ動物の絵柄で見分けがつく。
これは20ランド。象の絵。
5ランド以下、ペンスはコイン。100ペンスが1ランド
2003年2月現在  10ランド≒150円≒1ドル強
つまり 100円<1ドル<10ランド
しかし、感覚として物価は日本の約1/3くらいか。
実際には 100円>1ドル>10ランド かもしれない。
残ったランドは、入国するとき換金したレシートを持参すれば空港の両替所で日本円に戻してくれる。

合計の買い物が数百ランド(たしか約3千円)以上なら、出国の時、14%の税金を返してくれる。
買い物のときレシートにtax invoice と書かれているかを確認し、書いてなければ用紙を請求するべし。
通関のあと、手続きカウンターへ行くと、 係員がtax invoice と書かれたレシートと買った品物とを見比べてチェックする。
すぐに出せるよう手荷物にまとめておくとよい。
その手続きのあと、また別のカウンターに行くと小切手で返金してくれる。
ある金額以上(はっきり確認できなかったが1万円くらいか)なら、 すぐ横の両替所でランドまたはUSドルに換金してくれる。
日本円はない。南アを訪れる予定がない人はUSドルに替えるとよい。

気候と時差

時差は7時間、日本より遅れる。
気候は日本と逆。
しかし、南アフリカといっても広い。
ケープタウンあたりはけっこう涼しかった。初秋の風情。
内陸部は暑い。とくに日中の暑さはすさまじいが、朝晩はさわやかな風が吹く。
ビルの中は冷房完備。この温度差が体にこたえる。カーディガンやジャケットでの 調整が必要。

チップ

レストランなどの食事のときは約1割のチップ。
枕チップ5ランド、ポーターのチップは3〜5ランド。
トイレチップは不要。

持ち物その他

電圧は220ボルト。コンセントと変圧器が必要。
一流ホテルにはビジネスセンターがありネットができるが、日本語対応はまず望めない。
PCは一流ホテルならつなぐことができる。
ヨハネスバーグ空港でレンタルの携帯電話を借りられる。

とにかく空気が乾燥しているので、どこへ行くのにもミネラルウォーターは必携。
一流ホテルの水・氷は飲んでも大丈夫だが、硬水なのでミネラルウォーターを買ったほうがいい。
ガス入りとノンガスがあるので買うときには要注意。

日焼け止めと肌を保護するためのクリーム。
サバンナに行くときは虫除けスプレー。
サングラス、帽子、スカーフ、喉飴。

治安

アパルトヘイトは廃止され、黒人も平等に教育・雇用されているが、
いまだ厳然として貧富の差はある。
さらにモザンビーグやスワジランドなど近隣の貧しい国から国境をこえて難民が入ってきている。
そうした貧しい黒人が、都市部に流入したものの、結局は職がえられないままホームレス化し
スラム化している。
都市部、特にダウンタウンでは、スリ、引ったくりどころか強盗に襲われるのも日常茶飯事。
襲われるのを目撃しても周囲はだれも助けてくれない、という。
タクシーを利用するとしたらホテルで呼んでもらうべし。流しのタクシーもバスも危険。
単独行動はしないほうがいい。

わたしは知らない町を歩くのが好きだ。
予定の日程をパスして博物館へ行きたいと希望したのだが却下された。
いつもなら、宿泊したホテルの周りだけでも散歩して町の様子を見るのだが、
今回は、観光以外ホテルの敷地を一歩も出ることが出来なかった。



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